【Power Automate入門】自動化の成果をPower BIで見える化する|PA45 第19回

Power Automate 45分 第19回 アイキャッチ PA45 各回レポート

📝 この記事は、PA45 第19回でつくったフローをあとから見返せるようにまとめたものです。
当日参加できなかった方も、この記事だけで同じフローが作れます。
画面や仕様は更新が続きます。最新の情報は Microsoft 公式(Microsoft Learn)をご確認ください。

🧭 なぜ毎週やっているのか
2022年から、Power Automate for Desktop とクラウドフローの社内展開に取り組んできました。
そこで接してきたのは、ITが専門ではない人や、自動化にはじめて触れる人がほとんどです。
どこで手が止まるかは、だいたい同じところでした。

PA45を毎週続けているのは、その手前のハードルを下げたいからです。
「これなら自分にもできそう」と思えるところまで持っていければ、使う人の裾野は広がります。

📊 この回のアンケート結果
参加者 48名 / アンケート回答 14件 / 理解できた 83.9% / 役立ちそう 85.7%
第19回のアンケート結果をぜんぶ見る(選択肢の内訳も、自由記述も、いただいたまま公開しています)

フローを作ると楽になりますが、どれだけ楽になったかは残りません。
数字が残っていないと、次を作る話も、他の部署へ広げる話も進めにくくなります。
第19回では、削減した時間を自動で記録して、Power BIでグラフにするところまで作ります。

PA45 第19回 ハンズオン録画

▶ 当日のハンズオン録画

手元で止めながら進めたい方は、動画とあわせてどうぞ。

この回の録画をYouTubeで見る

この記事で分かること

  • 自動化の効果を「見える化」する意味
  • 削減時間を記録する仕組み(記録→ためる→見せる)
  • 削減分を「レート」で見積もる方法
  • SharePointにためた記録をPower BIでグラフにする流れ
  • 第19回でつまずきやすいポイント

今日は成果を数字にします。
「作って終わり」にしないための回です。

なぜ、効果を”見える化”するのか

フローは、作って動かすだけだと効果が伝わりません。
どれだけ時間を減らせたかを数字で残すと、続ける理由にも、広げる後押しにもなります。
まず、その考え方を次のスライドで確認します。

なぜ効果を見える化するのか
▲ 「作って終わり」にせず、削減時間を数字で残す

仕組みの全体像:記録して、ためて、見せる

やることは3つです。
フローが動くたびに削減時間を記録し、SharePointにためて、Power BIで見せます。
次のスライドが全体像です。

仕組みの全体像
▲ 記録する → SharePointにためる → Power BIで見せる

既存フローの”おしり”に記録を足す

新しく作り直す必要はありません。
今あるフローの最後に、記録用のアクションを足すだけです。
次のスライドが実機のイメージです。

自動化のおしりに記録を足す
▲ 既存フローの最後に、記録用のアクションを付け足す

削減分を「レート」で見積もる

1回あたり何分減ったかを、あらかじめ決めた「レート」で見積もります。
変数の初期化で、この1回あたりの削減分を持たせます。
次のスライドがその設定です。

削減分をレートで決める(変数の初期化)
▲ 1回あたりの削減時間を、変数で決めておく
厳密な計測でなくても構いません。「この作業は手作業なら10分」と決めて、実行のたびに積み上げるだけで十分に伝わります。

記録する項目は最初に決めておくこと。
あとから足すと、過去のデータだけ空欄になります。

実行日時を日本時間で用意する

月別グラフにするため、実行日時を日本時間で記録します。
ここは第17回で学んだ日本時間の作り方の復習です。
次のスライドがその設定です。

実行日時を日本時間で
▲ 月別グラフのため、実行日時を日本時間で記録する

SharePointに1行ためる

削減時間と日時を、SharePointリストに1行ずつ追加していきます。
これが記録の蓄積になります。
次のスライドがその設定です。

リストに1行ためる(項目の作成)
▲ 実行のたびに、削減時間と日時を1行追加する
11回あたりの削減分を決める

変数の初期化で、この作業1回の削減時間(分)を持たせます。

2実行日時を日本時間で用意する

実行日時を日本時間に直して記録用に整えます。

3SharePointに1行ためる

「項目の作成」で、削減時間と日時をリストに追加します。

4Power BIでつなぐ

たまったリストをPower BIに読み込み、グラフにします。

Power BIで見える化する

ためた記録をPower BIに読み込むと、月別の削減時間などのグラフになります。
数字が積み上がる様子が一目で分かります。
次のスライドが完成イメージです。

Power BIで見える化
▲ ためた記録が、月別の削減時間グラフに化ける

活用事例

「成果の見える化」は、どんな自動化にも足せます。
当日紹介した使いどころが、次のスライドです。

活用事例
▲ チームの削減効果・フロー別の貢献・月次レポートに使える
  • チーム全体の効果:みんなのフローの削減時間を合算して見せます
  • フロー別の貢献:どのフローがよく使われているかが分かります
  • 月次レポート:毎月の削減時間を、報告資料にそのまま使えます

グラフは凝らなくて大丈夫です。
削減時間の合計が1つ出るだけで、話は十分に通じます。

🖥️ 当日のスライド

講座で使ったスライドです。手順を追いながら見返せます。

PA45 第19回 スライド

🖥️ 当日のスライド(全21枚)

ブラウザでそのまま開けます。手順を追いながら見返せます。

スライドを開く

「経営陣に、どれだけ時間が削減できたかをアピールするのに使えそう」という声をいただきました。
作った本人だけが知っている、で終わらせないための回です。

まとめ

この記事で学んだこと

  • 自動化の効果は、削減時間を数字で残すと伝わる
  • 既存フローの最後に「記録用のアクション」を足すだけでよい
  • 削減分はレートで見積もり、日時は日本時間で記録する
  • SharePointにためた記録を、Power BIでグラフにする

次回・第20回は「アダプティブカードの作り方」です。
ただの通知を、押せるボタン付きのリッチなカードにします。

✅ この45分で、参加者ができるようになったこと

  • フローの流れがイメージできるようになった … 9件(64.3%)
  • 今日のアクションの意味が分かった … 7件(50.0%)
  • 今日のアクションを自分で使えるようになった … 6件(42.9%)
  • PowerAutomateに興味が沸いた … 2件(14.3%)
  • とりあえずPower Automateを触る勇気が出た … 1件(7.1%)
  • その他 … 1件(7.1%)

第19回のアンケート14件の複数選択を、そのまま数えたものです。「意味が分かった」で止まったのか、「自分で使える」まで届いたのか。この差が、次の回で何を厚くするかの材料になります。

🔁 PA45は毎週やっています
第1回(2026-03-06)から第23回まで、のべ 939名にご参加いただきました。アンケートは 298件、理解できた 91.0%/役立ちそう 93.3%です。

PA45 は毎週やっています

テーマを1つに絞った45分のオンライン講座です。プログラミング未経験でも、手を動かしながら1つずつ覚えられます。

次回のPA45を見る

当日のハンズオン録画

手元で止めながら進めたい方は、こちらもどうぞ。

▶ この回の録画をYouTubeで見る

※ 本記事は公開日時点の内容です。筆者が実際に学んで試した手順をまとめたもので、Power Automate や各サービスの仕様は今後変わる可能性があります。
※ 記事の構成・図解の一部は、AIを壁打ち相手にしながら作成しています。

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