【Power Automate入門】変数の設定(Set variable)とは?変数の値を書き換える使い方を解説|PA45 第2回

Power Automate 45分 第2回 アイキャッチ PA45 各回レポート

📝 この記事は、PA45 第2回でつくったフローをあとから見返せるようにまとめたものです。
当日参加できなかった方も、この記事だけで同じフローが作れます。
画面や仕様は更新が続きます。最新の情報は Microsoft 公式(Microsoft Learn)をご確認ください。

📊 この回のアンケート結果
参加者 32名 / アンケート回答 12件 / 理解できた 97.9% / 役立ちそう 91.7%
第2回のアンケート結果をぜんぶ見る(選択肢の内訳も、自由記述も、いただいたまま公開しています)

🧭 なぜ毎週やっているのか
2022年から、Power Automate for Desktop とクラウドフローの社内展開に取り組んできました。
そこで接してきたのは、ITが専門ではない人や、自動化にはじめて触れる人がほとんどです。
どこで手が止まるかは、だいたい同じところでした。

PA45を毎週続けているのは、その手前のハードルを下げたいからです。
「これなら自分にもできそう」と思えるところまで持っていければ、使う人の裾野は広がります。

箱を用意しただけでは、中身は空のままです。
あとから値を入れたり、書き換えたりする操作が要ります。
第2回は、「初期化」と「設定」の違いをはっきりさせて、箱の中身を書き換えます。

この記事で分かること

  • 「変数の設定(Set variable)」がどんなアクションか
  • 「初期化」と「設定」の違い
  • 「変数の設定」で指定する2つの項目(名前・値)
  • 変数の値を書き換える4ステップ
  • 第2回でつまずきやすいポイント

前回作った「箱」に、今日は中身を入れていきます。
初期化とセットで見ておくと、変数の話はここでひとつながりになります。

前回の復習:変数は「名前つきの箱」

第2回に入る前に、前回の内容を軽くおさらいします。
変数とは、データを一時的に入れておく「名前つきの箱」でした。
箱を使うにはまず「初期化」で、名前・種類・最初の値を決めておく必要があります。
そこだけ、次のスライドで振り返ります。

変数の復習(型の確認)
▲ 変数は初期化で「名前・種類・値」を先に決めておく
第1回をまだ読んでいない人は、先に 第1回:変数の初期化 を読むと、今回の話がすっと入ります。

今回のテーマ:変数の値を「書き換える」

初期化で用意した箱は、中身をあとから入れ替えられます。
それを行うのが「変数の設定(Set variable)」というアクションです。
当日は、次のスライドでテーマを確認するところから始めました。

今回のテーマ:Set variable
▲ 初期化した変数の中身を、あとから書き換える

「初期化」と「設定」は何が違うのか

この2つは名前が似ていて混同しやすいので、先に整理します。
「初期化」は箱を1回だけ用意する作業で、フローの中で1つの変数につき1回だけ行います。
「設定」は、その箱の中身を入れ替える作業で、何回でも使えます。

  • 変数を初期化する:箱を用意する(名前・種類・最初の値を決める。
    1変数に1回だけ)
  • 変数の設定:箱の中身を入れ替える(あとから何回でも実行できる)
「初期化は最初の1回」「設定は必要なだけ」。この違いを押さえておくと、フローのどこで何を使うか迷いません。

「変数の設定」アクションの中身

PA45 第2回 変数の値を増やす の設定
1Name には初期化で付けた名前を、Value には足す数を入れる

設定するのは、次の2つだけです。
前回の「初期化」にあった『種類』の欄が無いのが違いです。
箱はもう用意済みなので、種類を選ぶ必要はありません。

変数の設定
名前 *
Count(初期化済みの変数から選ぶ)
値
10

▲ 選ぶのは「どの変数に・どんな値を入れるか」の2つだけ

  • 名前:中身を入れ替えたい変数を、初期化済みの一覧から選びます(例:Count)
  • 値:新しく入れる値を指定します(例:10)
入れる値は、変数の種類に合わせます。整数の変数に文字を入れようとするとエラーになります。箱の種類は初期化のときに決めた型のままです。

「変数の設定」は上書きです。
足していきたいときは「変数の値を増やす」を使います。ここは混同しやすいので注意です。

今日作るフローの完成形

PA45 第2回 フロー全体
2初期化した箱に、値を入れて増やしていく

設定項目が分かったら、手を動かす前にゴールの形を見ておきます。
第2回は、変数を0で初期化し、そのあと「変数の設定」で10に書き換える、という流れを作ります。
次のスライドがその完成形です。

今日作るフローの完成形
▲ 0で初期化 → 変数の設定で10に書き換える

ハンズオン:4ステップで作る

ここからは実際の作成手順です。
前回作った初期化に、今回の「変数の設定」を1つ足すだけです。
下のスライドが全体の流れで、このあと1ステップずつ見ていきます。

フローを作る4ステップ
▲ 初期化に「変数の設定」を足すだけ
1変数を初期化する(復習)

前回と同じく、名前 Count・種類「整数」・値 0 で「変数を初期化する」を置きます。

2「変数の設定」を追加する

初期化の下に+(新しいステップ)を押し、アクション検索に「変数の設定」と入力して選びます。

3書き換える変数と値を指定する

名前で Count を選び、値に 10 を入れます。
これで「Countの中身を10に入れ替える」という意味になります。

4テスト実行して確認する

右上の「テスト」→「手動」で実行します。
実行後、変数の設定の出力を開き、Countが10になっていれば成功です。

確認ポイント

第2回でよく出た引っかかりを先にまとめておきます。
まずは代表的なミスが、次のスライドの内容です。

よくあるミス
▲ 初期化していない変数は選べない・種類の合わない値はエラー
  • 初期化していない変数を設定しようとする:名前の一覧に出てきません。
    先に初期化が必要です
  • 種類の合わない値を入れる:整数の箱に文字を入れるとエラーになります
  • 初期化と設定を取り違える:中身を変えたいだけなら「設定」です。
    もう一度初期化すると別物になります

それでも動かないときは、次のスライドのチェックポイントを上から順に確認すると、原因を切り分けられます。

うまくいかない時のチェックポイント
▲ 止まったら、この順に見直す

変数の設定は、こんなところで使う

「変数の設定」は、フローの途中で値をためたり更新したりする場面で活躍します。
当日紹介した代表的な使いどころが、次のスライドの3つです。

活用事例3選
▲ 件数を1つずつ増やす・状態を切り替える・文章を組み立てる
  • 件数を1つずつ増やす:繰り返しの中でCountに「Count+1」を設定し、処理件数を数えます
  • 状態を切り替える:条件に合ったらフラグ用の変数を「true」に設定します
  • 文章を組み立てる:文字列の変数に文を足していき、通知やメールの本文を作ります

値が思ったとおりに入っているかは、実行履歴の出力で確認できます。
私は迷ったらまず履歴を開くようにしています。考えるより早いです。

🖥️ 当日のスライド

講座で使ったスライドです。手順を追いながら見返せます。

PA45 第2回 スライド

🖥️ 当日のスライド(全16枚)

当日つかったPowerPointです。ダウンロードして手元で見返せます。

スライドをダウンロード

この回は「職場で広めたい」「初心者に教えるときの参考になった」という声が多い回でした。
教える側にまわる方がこれだけいるんだと分かって、説明の順番を組み直すきっかけになりました。

まとめ

第2回の内容を、最後に1枚のスライドで振り返ります。
細かい操作は忘れても、次の3点だけ押さえておけば十分です。

第2回まとめ
▲ 設定は中身の入れ替え・名前と値だけ・種類は初期化のまま

この記事で学んだこと

  • 「変数の設定(Set variable)」は、初期化済みの変数の中身を入れ替えるアクション
  • 「初期化」は最初の1回、「設定」は何回でも使える
  • 設定で指定するのは「名前」と「値」の2つだけ
  • 箱の種類は初期化で決めたまま。
    合わない型の値はエラーになる

次回・第3回は「条件分岐を使おう(Condition)」です。
変数の値によってフローの流れを分ける方法に進みます。

✅ この45分で、参加者ができるようになったこと

  • フローの流れがイメージできるようになった … 10件(83.3%)
  • 変数(初期化)の意味が分かった … 8件(66.7%)
  • 変数を自分で作れるようになった … 8件(66.7%)
  • 実行履歴の見方が分かった … 6件(50.0%)
  • とりあえずPower Automateを触る勇気が出た … 4件(33.3%)
  • その他 … 3件(25.0%)

第2回のアンケート12件の複数選択を、そのまま数えたものです。「意味が分かった」で止まったのか、「自分で使える」まで届いたのか。この差が、次の回で何を厚くするかの材料になります。

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第1回(2026-03-06)から第23回まで、のべ 939名にご参加いただきました。アンケートは 298件、理解できた 91.0%/役立ちそう 93.3%です。

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※ 本記事は公開日時点の内容です。筆者が実際に学んで試した手順をまとめたもので、Power Automate や各サービスの仕様は今後変わる可能性があります。
※ 記事の構成・図解の一部は、AIを壁打ち相手にしながら作成しています。

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