【Power Automate入門】式で3営業日後を求める|PA45 第12回

Power Automate 45分 第12回 アイキャッチ PA45 各回レポート

📝 この記事は、PA45 第12回でつくったフローをあとから見返せるようにまとめたものです。
当日参加できなかった方も、この記事だけで同じフローが作れます。
画面や仕様は更新が続きます。最新の情報は Microsoft 公式(Microsoft Learn)をご確認ください。

🧭 なぜ毎週やっているのか
2022年から、Power Automate for Desktop とクラウドフローの社内展開に取り組んできました。
そこで接してきたのは、ITが専門ではない人や、自動化にはじめて触れる人がほとんどです。
どこで手が止まるかは、だいたい同じところでした。

PA45を毎週続けているのは、その手前のハードルを下げたいからです。
「これなら自分にもできそう」と思えるところまで持っていければ、使う人の裾野は広がります。

📊 この回のアンケート結果
参加者 27名 / アンケート回答 11件 / 理解できた 72.7% / 役立ちそう 95.5%
第12回のアンケート結果をぜんぶ見る(選択肢の内訳も、自由記述も、いただいたまま公開しています)

フロー作りで手が止まるところは、だいたい決まっています。です。
関数名も書き方も見慣れないので、そこだけ避けて通りたくなります。
第12回は、やさしい関数から順に使っていきます。題材は「申請から3営業日後にリマインドする」フローです。

PA45 第12回 ハンズオン録画

▶ 当日のハンズオン録画

手元で止めながら進めたい方は、動画とあわせてどうぞ。

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この記事で分かること

  • Power Automate の「式」とは何か
  • よく使う3つの関数(addDays / formatDateTime / dayOfWeek)
  • 「3営業日後」を求める考え方
  • 申請から3営業日後にリマインドする4ステップ
  • 第12回でつまずきやすいポイント

今日は「式」です。
扱う関数は3つに絞りました。まずこの3つだけで、どこまでできるかを見ていきます。

そもそも「式」とは

式とは、値を計算したり加工したりするための短い命令です。
日付に日数を足す、文字の形を整える、といった「ちょっとした処理」を1行で書けます。
むずかしく見えますが、使う関数はいくつかに限られます。
次のスライドで、まず全体像を確認します。

式って何?
▲ 式は値を計算・加工する短い命令。使う関数は限られる

今日使う3つの関数

今回のフローで使うのは、次の3つの関数です。
1つずつ役割を見ていきます。

addDays(日付に日数を足す)
▲ addDays(日付, 足す日数) で未来・過去の日付を求める

addDays は、日付に日数を足したり引いたりします。
「今日から3日後」を求めるときに使います。

addDays(utcNow(), 3)
formatDateTime(見た目を整える)
▲ formatDateTime(日付, ‘yyyy/MM/dd’) で表示の形を指定

formatDateTime は、日付の見た目を整えます。2026年6月1日2026/06/01 のように、用途に合わせた形にできます。

formatDateTime(utcNow(), ‘yyyy/MM/dd’)
dayOfWeek(曜日を数字で返す)
▲ dayOfWeek(日付) は 0=日曜〜6=土曜 を返す

dayOfWeek は、曜日を数字で返します。
0が日曜、6が土曜です。
土日を避けたいときの判断に使います。

dayOfWeek(utcNow())

「3営業日後」は今日を含まない

「3営業日後」を求めるときのポイントは、土日を数に入れないことと、今日を含めないことです。
単純に3日足すだけだと、途中に土日が入って早すぎるリマインドになります。
次のスライドが、その考え方です。

「3営業日後」は今日を含まない
▲ 土日を飛ばして平日だけを3日ぶん進める
まずは「土日を飛ばして3日進める」という考え方だけ押さえれば十分です。実装では、曜日を見ながら日を足していきます。

日付の計算は、まず日本時間に直してから。
UTCのまま計算すると、9時間ぶんずれた結果が出ます。

今日作るフローの完成形

関数の役割が分かったら、ゴールの形を見ておきます。
第12回は、申請日から3営業日後を計算し、その日にリマインドを送るフローを作ります。
次のスライドが完成形です。

第12回の完成形
▲ 申請日 → 3営業日後を計算 → その日にリマインド

ハンズオン:4ステップで作る

ここからは実際の作成手順です。
日付の計算と、見た目の整形を組み合わせます。
下のスライドが全体の流れで、このあと1ステップずつ見ていきます。

ハンズオン(4ステップ)
▲ 申請日を受け取り → 3営業日後を計算 → 整形 → 通知
1申請日を受け取る

トリガー(Formsなど)で申請日を受け取ります。
無ければ utcNow() で今日を使います。

23営業日後を計算する

addDays と dayOfWeek を使い、土日を飛ばして平日を3日ぶん進めた日付を求めます。

3日付の見た目を整える

formatDateTime で yyyy/MM/dd などの形に整え、通知に載せられるようにします。

4その日にリマインドを送る

計算した日付を使って、リマインドのメールやTeams通知を送ります。
テスト実行で日付が正しいか確認します。

活用と、よくある確認ポイント

日付の計算は、リマインド以外にもいろいろな場面で使えます。
当日紹介した活用例とつまずきが、次のスライドの内容です。

活用事例とよくあるつまづき
▲ 期限管理・定期通知に応用/時差と型に注意
  • 活用:期限管理:申請から○日後を締切として自動で通知します
  • 活用:定期通知:毎週決まった曜日にお知らせを送ります
  • つまずき:時差:utcNow はUTCです。
    日本時間で扱うときは変換します
  • つまずき:型:日付を文字列のまま計算しようとすると失敗します

式は一度に完成させようとしないこと。
1つ書いてはテスト、で確かめながら組み立てるのが結局いちばん速いです。

🖥️ 当日のスライド

講座で使ったスライドです。手順を追いながら見返せます。

PA45 第12回 スライド

🖥️ 当日のスライド(全16枚)

ブラウザでそのまま開けます。手順を追いながら見返せます。

スライドを開く

正直に書くと、理解度が72.7%と全23回でいちばん低かった回です。
「2回に分けてもよかったのでは」という声もいただきました。式は1回で扱う量が多すぎた、というのがこの回の反省です。

まとめ

この記事で学んだこと

  • 式は、値を計算・加工する短い命令。
    使う関数は限られる
  • addDays=日数を足す、formatDateTime=見た目を整える、dayOfWeek=曜日を数字で返す
  • 「3営業日後」は、土日を飛ばして平日を3日進める
  • utcNow はUTC。
    日本時間で使うときは変換する

次回・第13回は「Try-Catch でフロー運用を安心化」です。
式で作り込んだフローが、途中で止まっても後始末まで進む仕組みに入ります。

✅ この45分で、参加者ができるようになったこと

  • 今日のアクションの意味が分かった … 9件(81.8%)
  • フローの流れがイメージできるようになった … 6件(54.5%)
  • とりあえずPower Automateを触る勇気が出た … 2件(18.2%)
  • PowerAutomateに興味が沸いた … 2件(18.2%)
  • 今日のアクションを自分で使えるようになった … 2件(18.2%)

第12回のアンケート11件の複数選択を、そのまま数えたものです。「意味が分かった」で止まったのか、「自分で使える」まで届いたのか。この差が、次の回で何を厚くするかの材料になります。

🔁 PA45は毎週やっています
第1回(2026-03-06)から第23回まで、のべ 939名にご参加いただきました。アンケートは 298件、理解できた 91.0%/役立ちそう 93.3%です。

PA45 は毎週やっています

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当日のハンズオン録画

手元で止めながら進めたい方は、こちらもどうぞ。

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※ 本記事は公開日時点の内容です。筆者が実際に学んで試した手順をまとめたもので、Power Automate や各サービスの仕様は今後変わる可能性があります。
※ 記事の構成・図解の一部は、AIを壁打ち相手にしながら作成しています。

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