【Power Automate入門】Officeスクリプトの戻り値で分岐する|PA45 第23回

Power Automate 45分 第23回 アイキャッチ PA45 各回レポート

📝 この記事は、PA45 第23回でつくったフローをあとから見返せるようにまとめたものです。
当日参加できなかった方も、この記事だけで同じフローが作れます。
画面や仕様は更新が続きます。最新の情報は Microsoft 公式(Microsoft Learn)をご確認ください。

🧭 なぜ毎週やっているのか
2022年から、Power Automate for Desktop とクラウドフローの社内展開に取り組んできました。
そこで接してきたのは、ITが専門ではない人や、自動化にはじめて触れる人がほとんどです。
どこで手が止まるかは、だいたい同じところでした。

PA45を毎週続けているのは、その手前のハードルを下げたいからです。
「これなら自分にもできそう」と思えるところまで持っていければ、使う人の裾野は広がります。

📊 この回のアンケート結果
参加者 74名 / アンケート回答 15件 / 理解できた 91.7% / 役立ちそう 83.3%
第23回のアンケート結果をぜんぶ見る(選択肢の内訳も、自由記述も、いただいたまま公開しています)

前回、Officeスクリプトで Excel の作業を自動化しました。
ただ、計算した結果を見て人が振り分けているなら、まだ手が残っています。
第23回では、スクリプトが返した答えを使って、フロー側で自動的に分けるところまで作ります。

今日はスクリプトの答えを使って、フロー側で振り分けます。
ここまで来ると、人が見て判断する場面がなくなります。

今回のテーマ:分かれ道をフローに選ばせる

金額が一定を超えたら上長へ、そうでなければそのまま処理する。

こうした「見て振り分ける」作業は、条件がはっきりしていれば自動にできます。

題材は経費の自動振り分けです。

スクリプトは「答え」を1つ返す係

Officeスクリプトは、計算して終わりではありません。結果を1つ返せます。

返した値は、フロー側で動的なコンテンツとして受け取れます。

スクリプトが計算し、フローが判断する。役割を分けると見通しがよくなります。

ハンズオン:4ステップで作る

1スクリプトに合計を返させる

Officeスクリプトの最後で、計算した合計を return します。戻り値の型を決めておくと、フロー側で扱いやすくなります。

2フローでスクリプトを実行する

「スクリプトの実行」アクションで、対象のブックとスクリプトを指定します。

実際の画面

「スクリプトの実行 - 経費の合計を計算する」の設定。ファイルは pa45-vol23-expense.xlsx、スクリプトは「経費の合計」です
▲ 「スクリプトの実行 – 経費の合計を計算する」の設定。ファイルは pa45-vol23-expense.xlsx、スクリプトは「経費の合計」です

3戻り値を受け取る

後続のアクションで、動的なコンテンツから result を選びます。ここがスクリプトの答えです。

実際の画面

第22回のフローで、Teams 投稿の本文に body/result を入れたところ。スクリプトが返した値がここに来る
▲ 第22回のフローで、Teams 投稿の本文に body/result を入れたところ。スクリプトが返した値がここに来る

4条件で判定して分ける

「条件」に result を置き、しきい値と比べます。「はい」と「いいえ」で、それぞれ別の通知を出します。

実際の画面

完成したフロー。「条件 - 合計が5万円を超えるか」の True と False に、それぞれ別の Teams 投稿
▲ 完成したフロー。「条件 – 合計が5万円を超えるか」の True と False に、それぞれ別の Teams 投稿

戻り値は動的なコンテンツの result から受け取れます。
スクリプトが計算し、フローが判断する。役割を分けると見通しがよくなります。

道が3つ以上あるとき

条件は「はい」と「いいえ」の2つにしか分かれません。

3つ以上に分けたいときは「スイッチ」を使います。

また、返したい答えが複数あるときは、1つずつ返すのではなくオブジェクトでまとめて返します。

先に確認しておくこと

Officeスクリプトの実行にはライセンスの条件があります。

実行回数にも上限があるので、大量に回す前に確認しておくと安全です。

テストは、本番のファイルではなくコピーで行います。

分かれ道が3つ以上なら、条件ではなくスイッチです。
条件を重ねるより、あとで読みやすくなります。

🖥️ 当日のスライド

講座で使ったスライドです。手順を追いながら見返せます。

PA45 第23回 スライド

🖥️ 当日のスライド(全23枚)

ブラウザでそのまま開けます。手順を追いながら見返せます。

スライドを開く

「Officeスクリプトは使ったことがなかった」という方が多い回でした。
コードと聞いた時点で身構えてしまう。だからこそ、書かずに済ませる道を先に見せるようにしています。

まとめ

第24回は Teams のリアクションで出欠を取ります。

✅ この45分で、参加者ができるようになったこと

  • 今日のアクションの意味が分かった … 12件(80.0%)
  • フローの流れがイメージできるようになった … 10件(66.7%)
  • 今日のアクションを自分で使えるようになった … 8件(53.3%)
  • PowerAutomateに興味が沸いた … 3件(20.0%)
  • とりあえずPower Automateを触る勇気が出た … 3件(20.0%)

第23回のアンケート15件の複数選択を、そのまま数えたものです。「意味が分かった」で止まったのか、「自分で使える」まで届いたのか。この差が、次の回で何を厚くするかの材料になります。

✅ 今日のポイント3つ

  • スクリプトは答えを1つ返す係。判断はフロー側でする。
  • 戻り値は動的なコンテンツの result から受け取れる。
  • 分かれ道が3つ以上なら条件ではなくスイッチ。複数の答えはオブジェクトでまとめる。
🔁 PA45は毎週やっています
第1回(2026-03-06)から第23回まで、のべ 939名にご参加いただきました。アンケートは 298件、理解できた 91.0%/役立ちそう 93.3%です。

研修・導入のご相談について

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内容と進め方は、下のページにまとめています。

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※ 本記事は公開日時点の内容です。筆者が実際に学んで試した手順をまとめたもので、Power Automate や各サービスの仕様は今後変わる可能性があります。
※ 記事の構成・図解の一部は、AIを壁打ち相手にしながら作成しています。

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