【Power Automate入門】変数の初期化(Initialize variable)とは?使い方を初心者向けに解説|PA45 第1回

Power Automate 45分 第1回 アイキャッチ PA45 各回レポート

📝 この記事は、PA45 第1回でつくったフローをあとから見返せるようにまとめたものです。
当日参加できなかった方も、この記事だけで同じフローが作れます。
画面や仕様は更新が続きます。最新の情報は Microsoft 公式(Microsoft Learn)をご確認ください。

📊 この回のアンケート結果
参加者 26名 / アンケート回答 17件 / 理解できた 95.6% / 役立ちそう 91.2%
第1回のアンケート結果をぜんぶ見る(選択肢の内訳も、自由記述も、いただいたまま公開しています)

🧭 なぜ毎週やっているのか
2022年から、Power Automate for Desktop とクラウドフローの社内展開に取り組んできました。
そこで接してきたのは、ITが専門ではない人や、自動化にはじめて触れる人がほとんどです。
どこで手が止まるかは、だいたい同じところでした。

PA45を毎週続けているのは、その手前のハードルを下げたいからです。
「これなら自分にもできそう」と思えるところまで持っていければ、使う人の裾野は広がります。

フローを作り始めると、いちばん最初に出てくるのが「変数を初期化する」です。
名前が硬いうえに、何のために置くのかが見えません。
第1回は、変数は名前をつけた箱という一点から始めて、最小のフローを作ります。

PA45 第1回 ハンズオン録画

▶ 当日のハンズオン録画

手元で止めながら進めたい方は、動画とあわせてどうぞ。

この回の録画をYouTubeで見る

この記事で分かること

  • 「変数」とは何か(プログラミング未経験でも分かる説明)
  • Power Automate で最初に「初期化」する理由
  • 「変数を初期化する」アクションの3つの設定(名前・種類・値)
  • 最小のフローを作る4ステップ
  • つまずきやすいポイントと、その確認のしかた

今日は「変数を初期化する」だけに絞ります。
決めるのは名前・種類・値の3つだけです。45分でひととおり手が動く量にしました。

PA45とは

本題に入る前に、この勉強会そのものを簡単に紹介します。
第1回は、そもそもPA45がどんな場かを説明するところから始めました。
はじめて参加する人にも雰囲気が伝わるように、当日の1枚目のスライドを載せておきます。

PA45(Power Automate 45)は、45分でPower Automate をひとつだけ深掘りするオンライン勉強会です。
毎回テーマを1つに絞り、ハンズオン形式で手を動かしながら進めます。
対象は「プログラミング経験ゼロ」「Power Automate をまったく触ったことがない」という人です。

PA45とは
▲ PA45は45分・1テーマのハンズオン勉強会

そもそも「変数」とは何か

第1回のテーマ「変数の初期化」を理解するには、まず「変数」そのものを知っておく必要があります。
プログラミングの用語だと身構えてしまいがちですが、中身はとても単純です。
当日は、次のスライドを使って身近なたとえで説明しました。

変数とは、データを一時的に入れておく「名前つきの箱」のことです。
数値や文字列などをこの箱に入れておき、あとのステップで取り出したり、書き換えたりできます。
たとえば「Count」という名前の箱に数を入れておけば、処理のたびに1ずつ増やす、といった使い方ができます。

変数とは何か
▲ 変数は「名前つきの箱」。データを入れて後で使う

なぜ最初に「初期化する」のか

Power Automate では、変数は使う前に必ず1回「初期化」します。
初期化とは、箱に「名前」「種類」「最初の値」を決めてあげる作業です。
この一手をやっておかないと、あとのステップでその変数を呼び出せません。
多くのフローが「変数を初期化する」から始まるのは、このためです。

ポイントは「箱は、先に用意しておく」ということです。中身を入れたり増やしたりするのは、初期化のあとの別のアクションで行います。

「変数を初期化する」アクションの中身

PA45 第1回 変数を初期化する の設定
1名前・タイプ・値。ここを決めれば箱が1つできる

このアクションで設定するのは、次の3つだけです。

変数を初期化する
名前 *
Count
種類 *
整数
値
0

▲ 設定するのは「名前・種類・値」の3つだけ

  • 名前:箱につける名前。
    あとのステップで呼び出すときの目印になります(例:Count)
  • 種類:箱に入れるデータの型。
    整数・文字列・ブール・配列・オブジェクトなどから選びます
  • 値:最初に入れておく値。
    空のままでも構いません(例:0)
種類はあとから変えられません。数を数えたいのに「文字列」で作ってしまうと計算でつまずきます。何を入れる箱かを先に決めてから種類を選びます。

変数の種類はあとから変えられません。
数を数えるなら整数、文字をためるなら文字列。最初に決めておくと後がラクです。

今日作るフローの完成形

PA45 第1回 フロー全体
2手動で動かして、変数に入れた文字をTeamsに流すところまで

設定項目を理解したら、手を動かす前にゴールの形を見ておきます。
最初から複雑なフローを作ると、どこで止まったのか分からなくなります。
第1回はあえて最小構成にとどめ、次のスライドの形を目指します。

作るのは、変数を1つ初期化して、その中身を確認するだけのフローです。
まずは「初期化して、値が入っているのを見る」ところまでを、確実にできるようにします。

今日作るフローの完成形
▲ 変数を初期化し、中身を確認するだけの最小構成

ハンズオン:4ステップで作る

PA45 第1回 作成(Compose)の設定
3作成(Compose)に変数を入れて、中身を確かめる

ここからは実際の作成手順です。
ゴールが決まったので、あとは順番に画面を操作していくだけです。
下のスライドが全体の流れで、このあと1ステップずつ詳しく見ていきます。

フローを作る4ステップ
▲ この4ステップだけで最小のフローが完成する
1空のフローを作る

make.powerautomate.com に会社アカウントでサインインし、「インスタント クラウド フロー」を新規作成します。
トリガーは「手動でフローをトリガーします」を選びます。

2「変数を初期化する」を追加する

+(新しいステップ)から、アクション検索に「変数を初期化」と入力し、「変数を初期化する」を選びます。

3名前・種類・値を設定する

名前に Count、種類に「整数」、値に 0 を入れます。
これで「Countという整数の箱を、0で用意する」という意味になります。

4テスト実行して確認する

右上の「テスト」→「手動」で実行します。
実行後、アクションを開いて、Countに0が入っていれば成功です。

確認ポイント

手順どおりに進めても、はじめてのうちは同じところで手が止まりがちです。
第1回でよく出た引っかかりを、先に知っておくと安心です。
まずは代表的なミスを、次のスライドにまとめました。

よくあるミス
▲ 種類の選び間違いと、初期化の入れ忘れが二大つまずき
  • 種類を間違える:数を数えたいのに文字列で作ると、あとで計算できません。
    用途に合う種類を選びます
  • 初期化を入れ忘れる:初期化していない変数はあとのステップで選べません。
    まず初期化から始めます
  • 同じ名前を2回初期化する:同名の変数は1フローに1つだけです。
    増やしたいときは初期化ではなく、別のアクションを使います

それでもフローが動かないときは、あわてず順番に見直します。
次のスライドのチェックポイントを上から確認すると、原因の切り分けができます。

うまくいかない時のチェックポイント
▲ 止まったら、この順に見直す

変数は、こんなところで使う

PA45 第1回 チャットまたはチャネルでメッセージを投稿する の設定
4投稿先と宛先を選んで、メッセージに作成の出力を差し込む

最小のフローができたら、最後に「この先どこで役立つのか」を見ておきます。
変数の初期化は単体だと地味ですが、実務のフローではほぼ必ず登場します。
当日紹介した代表的な使いどころが、次のスライドの3つです。

活用事例3選
▲ 件数のカウント・メッセージの組み立て・一覧の受け皿
  • 件数を数える:整数の変数を用意し、繰り返しのたびに1ずつ増やして処理件数を数えます
  • メッセージを組み立てる:文字列の変数に文章を継ぎ足して、通知やメールの本文を作ります
  • 一覧をためる:配列の変数に項目を追加していき、まとめて次の処理へ渡します

いきなり複雑なフローを作らないこと。
まずは1個の変数を作って、テスト実行で中身を見る。ここができれば次に進めます。

🖥️ 当日のスライド

講座で使ったスライドです。手順を追いながら見返せます。

PA45 第1回 スライド

🖥️ 当日のスライド(全16枚)

当日つかったPowerPointです。ダウンロードして手元で見返せます。

スライドをダウンロード

社内で教えていると、変数を「なんとなく」使っている方が本当に多いです。
この回も「作れてはいたけれど、意味が分かった」という声をいただきました。ここを一度ことばにしておくと、あとの回がぜんぶラクになります。

まとめ

第1回の内容を、最後に1枚のスライドで振り返ります。
細かい操作は忘れても、次のスライドの3点だけ押さえておけば十分です。

第1回まとめ
▲ 変数は名前つきの箱・使う前に初期化・種類は最初に決める

この記事で学んだこと

  • 変数は、データを一時的に入れておく「名前つきの箱」
  • Power Automate では、変数は使う前に1回「初期化」する
  • 初期化で決めるのは「名前・種類・値」の3つ
  • 種類はあとから変えられないので、用途に合わせて先に決める

次回・第2回は「変数を操作しよう(Set variable)」です。
今回作った箱の中身を、あとから書き換える方法に進みます。

✅ この45分で、参加者ができるようになったこと

  • 変数(初期化)の意味が分かった … 15件(88.2%)
  • 変数を自分で作れるようになった … 7件(41.2%)
  • フローの流れがイメージできるようになった … 7件(41.2%)
  • とりあえずPower Automateを触る勇気が出た … 4件(23.5%)
  • 実行履歴の見方が分かった … 2件(11.8%)

第1回のアンケート17件の複数選択を、そのまま数えたものです。「意味が分かった」で止まったのか、「自分で使える」まで届いたのか。この差が、次の回で何を厚くするかの材料になります。

🔁 PA45は毎週やっています
第1回(2026-03-06)から第23回まで、のべ 939名にご参加いただきました。アンケートは 298件、理解できた 91.0%/役立ちそう 93.3%です。

PA45 は毎週やっています

テーマを1つに絞った45分のオンライン講座です。プログラミング未経験でも、手を動かしながら1つずつ覚えられます。

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当日のハンズオン録画

手元で止めながら進めたい方は、こちらもどうぞ。

▶ この回の録画をYouTubeで見る

※ 本記事は公開日時点の内容です。筆者が実際に学んで試した手順をまとめたもので、Power Automate や各サービスの仕様は今後変わる可能性があります。
※ 記事の構成・図解の一部は、AIを壁打ち相手にしながら作成しています。

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