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最新の正確な情報は Microsoft 公式(Microsoft Learn) をご確認ください。
なぜ片方だけ止まるのか。
公式の課金ドキュメントで確認したら、はっきりした線引きがありました。
この記事はその整理です。
先に結論です。
Copilot Studio でクレジットの壁(=実行が止まる)を生むのは「実行する」系の操作だけでした。「読む・答える」系(回答・社内データの検索)は、Microsoft 365 Copilot ライセンスの範囲で無償になり、壁に当たりません。
① 実際に起きたこと
社内資料(SharePoint)を根拠に答えられるか試していたときのことです。
ひとつの質問に対して、エージェントは2つのことをしようとしました。
- 社内資料を検索して読む → 動いた(資料の中身をちゃんと読めていた)
- 「質問を記録する」ツール(フロー)を実行する → 止まった
この画面は、エージェントを Preview(テスト)したときに、各ステップの成否を一覧できる「トレース(活動履歴)」の表示です。
回答の下にある詳細から開けます。

止まったほうのエラーは、これでした。
“errorMessage”: “Flow returned HTTP 403.”,
“errorCode”: “Http403”,
“errorMetadata”: { “InnerErrorCode”: “InsufficientMcsCredits” }
クレジット不足(InsufficientMcsCredits)。
同じ会話の中で、検索は通ったのに、ツール実行だけが 403 で止まった。
この非対称が、最初は不思議でした。

止まる場所が「実行系」に寄っている、というのが分かった場面でした。
② 公式の答え:「読む・答える」はゼロ評価
Microsoft の課金ドキュメント(標準ハーネスのライセンス・2026年8月時点)に、はっきり書かれていました。
つまり、Microsoft 365 Copilot ライセンスがあれば、次の3つはゼロ評価(無償)です。
- 定型回答(classic answers)
- 生成回答(generative answers)
- 社内データの検索(Microsoft Graph テナント根拠)=いわゆる Work IQ 相当
だから、クレジットが 0 の環境でも、これらは動きます。
実際に、社内資料の検索が通ったのはこのためでした。

ここを押さえると、どこから費用がかかるかの見当がつきます。
③ では、壁を生む「実行系」とは
一方で、上のゼロ評価リストに入っていない操作があります。
それが「実行する」系です。
| 操作 | 種類 | ライセンスで無償? |
|---|---|---|
| 定型回答 | 答える | 無償(ゼロ評価) |
| 生成回答 | 答える | 無償(ゼロ評価) |
| 社内資料の検索(テナント根拠) | 読む | 無償(ゼロ評価) |
| ツール/フローの実行(エージェントのアクション) | 実行する | 消費する |
| 自律トリガーの起動 | 実行する | 消費する(重い) |
今回 403 で止まった「質問を記録する」は、まさにツール(フロー)の実行=エージェントのアクションでした。
ここは無償の対象外なので、クレジットが要る。
クレジットが 0 の環境(無料の試用版など)では、必ずここで止まります。
「読む・答える」はライセンスで越えられる——今回の非対称は、この線引きどおりでした。
④ 前提と注意
ライセンスが無ければ、これらもクレジットを消費します。
※ 「実行系」を動かすには
ツール実行・フロー・自律トリガーを実際に動かすには、Copilot Studio のクレジットが必要です。
従量課金(使った分だけ)か、前払いの容量パックで用意します。
無料の試用版にはクレジットが付いていないので、実行系は止まります。
⑤ 実務での使いどころ
この線引きが分かってからは、「動かない」の原因を切り分けやすくなりました。
「動かない」ときの切り分け
「実行する」か
- 読む・答えるが動くのに、ある操作だけ止まる → 止まっているのは「実行系」。
原因はクレジット(ライセンスや指示文ではない) - 社内資料の検索や回答そのものが出ない → そちらはライセンスや認証・データ側の話
- 設定を直しに行く前に、まず「読む・答える」なのか「実行する」なのかを見る
※ 2026年8月21日の追記:いつも止まるわけではない
同じ構成のフロー実行を別の日に試したところ、403 は出ず、最後まで動きました。
前払いクレジットの残量は 0 のままで、消費レポートの数字もその日は増えていません。
猶予期間や枠の扱いによって挙動が変わるようです。
「クレジットが無いから実行系は必ず止まる」とは考えず、動く前提で費用を見積もるほうが安全です。
まとめ
- 読む・答える(定型/生成回答・社内データ検索)= M365 Copilot ライセンスでゼロ評価(無償)
- 実行する(ツール/フロー・自律トリガー)= クレジットを消費する
- 壁を生むのは「実行系」だけ。
読む・答えるはライセンスで越えられる - クレジット0の環境では、実行系だけが 403(InsufficientMcsCredits)で止まる
「クレジットが足りない」と「ライセンスが足りない」を混ぜて考えると、対処を間違えやすくなります。その操作は”読む・答える”か、”実行する”か。
ここを見るだけで、原因の切り分けがはっきりしました。
※ 本記事は公開日時点の公式情報(Microsoft Learn「標準ハーネスライセンス」2026年8月時点)と、筆者が自分の環境で確認した挙動をもとに整理しました。ライセンス・課金の条件は変わることがあり、環境によっても異なります。正確な条件は公式のライセンスガイドと、ご自身の契約内容をご確認ください。
※ 引用したエラーは、筆者が実際の環境で遭遇しました。構成の一部は、AI と壁打ちしながら整理しました。
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