Copilot Studioの「Skills」とは|手順を“型”に切り出して、指示文を散らからせない

CopilotStudio
📝 実際に Copilot Studio を触って検証し、スクショを撮りながら気づいたことをまとめた記録です。
機能・画面・料金は更新が続きます。
最新の正確な情報は Microsoft 公式(Microsoft Learn) をご確認ください。
Copilot Studio のエージェントに、右パネルの「Skills」という項目があります。
指示文(Instructions)にもツールにも見えて、最初は違いが分かりませんでした。
実際に1つ作って、指示文の一部を Skill に切り出してみた記録です。
触ってみて、これは「手順を“型”に切り出す」仕組みだと分かってきました。

エージェントに「あれもこれも」と手順を書き足していくと、Instructions(指示文)がどんどん長くなっていきます。
Skills は、その手順を名前をつけた“型”として、指示文の外に出しておくための仕組みです。

 

いまここ

14つめの持たせ方
2追加画面を開く
3何でできているか
4右パネルに並ぶ
5指示文から切り出す

① Skills は「4つめの持たせ方」

この節で分かること

Skills が4つめの持たせ方だと確認します。
読み終えるとこうなる

他の3つとの違いが分かります。

エージェントに何かを持たせる方法は、これまで触ってきた中では3つでした。
Skills は、そこに加わる4つめです。

持たせ方 中身 たとえると
Instructions 自由文の指示 人柄・全体ルール
Tools 外部のアクション 道具
Knowledge 参照する資料 手元の本
Skills 構造化した手順 手順書・型

Instructions を「常にはたらく性格」だとすると、Skill は「ある場面のときだけ呼び出される、決まったやり方」。
こう並べてみて、ようやく違いが飲み込めました。

 

Skills は、ナレッジ・ツール・フローに続く4つめの持たせ方です。
手順を型に切り出しておくイメージです。
いまここ

1✓ 4つめの持たせ方
2追加画面を開く
3何でできているか
4右パネルに並ぶ
5指示文から切り出す

② Skill の追加画面を開く(中身は SKILL.md)

この節ですること

追加画面を開いて、中身が SKILL.md だと確かめます。
終わるとこうなる

どこで作るのかが分かります。

いきなり操作に入る前に、「どの画面のどこを触るのか」を先に見ておきます。
Skill を足す場所は、エージェントの編集画面です。
前回つくった案内係を Copilot Studio で開くと、下の「Build」という編集画面になります。

Skill の追加画面にたどり着くまで

①

Copilot Studio
を開く
→
②

エージェントを開く
(前回の案内係)
→
③

編集画面(Build)
が開く
→
④

右パネルの
Skills の「+」
実際の画面
▲ エージェントの編集画面(Build)。画面の右側に Skills/Tools/Knowledge が縦に並んでいる。赤枠が、今回さわる Skills

右パネルのいちばん上に Skills があります。
今回さわるのはここです。
その右にある「+」を押すと、Skill の追加画面が開きます。
この画面を見て、機能の性格が少し見えてきました。

実際の画面
▲ Skills の「+」を押すと開く、Skill の追加画面。ファイルの条件に「SKILL.md(または SKILL.md を含む .zip)」「名前と説明を YAML 形式で書く」とある

目にとまったのは File requirements の欄です。
画面には、Skill は SKILL.md というファイルで表し、その中に名前と説明を YAML 形式で書く、とありました。
つまり Skill は、手順をファイルにまとめて持ち運べる、ということになります。

※ これは Claude の「Agent Skills」と似ている

「SKILL.md + 名前・説明」という形は、Anthropic(Claude)の Agent Skills と同じ考え方に見えます。振る舞いを1つのファイルにまとめて、別のエージェントでも使い回す——という流れは、いくつかの製品で共通してきています。
ここは私の見立てなので、正確な仕様は各社の公式ドキュメントで確認してください。

 

いまここ

1✓ 4つめの持たせ方
2✓ 追加画面を開く
3何でできているか
4右パネルに並ぶ
5指示文から切り出す

③ Skill は何でできているか

この節で分かること

Skill の構成要素を見ます。
読み終えるとこうなる

何を書けばよいかが分かります。

ファイルを用意しなくても、「Create from blank」から中身を作れました。
開いてみると、Skill は Name/Description/Instructions の3つでできていました。

実際の画面
▲ Create from blank で作った Skill。Name/Description/Instructions の3つでできている
  • Name:スキルの名前(英数字・64字まで)
  • Description:何をする/いつ使うか。ここで発火が決まります(ツールや取り次ぎと同じ原理)
  • Instructions:手順そのもの。
    決まった型がある

Instructions には、最初からテンプレートが入っていました。
こういう形です。

When this skill is activated:
1. [最初にやること]
2. [次にやること]

## Guidelines
– [守ること・制約]

## Examples
User request:「[入力例]」
Expected behavior: [どう振る舞うか]

## Notes
[補足・例外・知っておくべきこと]

「発動したら①②の順にやる。
守ることはこれ。
例はこれ」——という手順書そのものに、名前をつけて持たせる。
触ってみて、これが Skill だと分かりました。Description が入口(いつ使うか)、Instructions が中身(どうやるか)、という役割分担です。

 

いまここ

1✓ 4つめの持たせ方
2✓ 追加画面を開く
3✓ 何でできているか
4右パネルに並ぶ
5指示文から切り出す

④ 作ると、右パネルに並ぶ

この節で分かること

作ったあと、画面のどこに出るかを見ます。
読み終えるとこうなる

使われる場所が分かります。

「Create」を押すと、Skill が右パネルの Skills 欄にチップとして並びました。
ツールや取り次ぎと同じ見た目ですが、中身は「手順書」です。

実際の画面
▲ 作った Skill(apply-handling)が Skills 欄に追加された。Tools・Knowledge・Connected agents と並ぶ

 

いまここ

1✓ 4つめの持たせ方
2✓ 追加画面を開く
3✓ 何でできているか
4✓ 右パネルに並ぶ
5指示文から切り出す

⑤ 指示文から手順を切り出す(散らからせない)

この節ですること

長い指示文から手順を切り出します。
終わるとこうなる

指示文が散らからずに済みます。

Skill のありがたみが分かってきたのは、長くなった指示文から、手順を切り出したときでした。

今回の案内係は、Instructions に「受講生が申し込みたいと言ったら、メール送信ツールで担当に知らせる。
宛先は…、件名は…」という手順を、長い箇条書きで書いていました。
これを apply-handling という Skill に切り出し、Instructions からはその箇条書きを削除しました。

実際の画面

切り出す前の Instructions。最後の箇条書きに、申し込み時のメール送信の手順が長々と書いてあった
▲ 切り出す前の Instructions。最後の箇条書きに、申し込み時のメール送信の手順が長々と書いてあった


実際の画面

切り出したあと。箇条書きは3行に減って、申込対応は右パネルの Skills(apply-handling)へ移りました
▲ 切り出したあと。箇条書きは3行に減って、申込対応は右パネルの Skills(apply-handling)へ移りました

  • 切り出す前:Instructions に「性格」と「申込対応の手順」が混在して長い
  • 切り出した後:Instructions は「性格・全体ルール」だけになって短い。
    申込対応の手順は Skill に独立
性格は Instructions、個別の手順は Skill。
この2つを分けてみたら、指示文が散らからず、手順も使い回せました。手順が増えるほど、この切り分けが効いてくるはずです。

 

指示文が長くなってきたら、手順を Skill に切り出すと散らかりません。
私は指示文が膨らんだときに整理用として使っています。
ここまで完了

1✓ 4つめの持たせ方
2✓ 追加画面を開く
3✓ 何でできているか
4✓ 右パネルに並ぶ
5✓ 指示文から切り出す

まとめ

今回ひととおり触ってみて、分かったことを整理します。

  • Skills は4つめの持たせ方(Instructions/Tools/Knowledge に続く)
  • 中身は SKILL.md:名前・説明を YAML で書く、と画面にあった。
    ファイルで持ち運べる
  • 3要素:Name/Description(いつ使う)/Instructions(手順の型)
  • 使い分け:性格は Instructions、個別の手順は Skill に切り出す

手順を全部 Instructions に書くと、いずれ読みづらくなります。
Skill は、その手順を名前つきの“型”に外へ出して、指示文をすっきり保つための道具でした。
まだ使いはじめたばかりなので、これから使い込む中で気づいたことがあれば、また書き足していきます。

※ 本記事は公開日時点の情報をもとに、筆者が実際に試した内容を整理しました。Copilot Studio は更新が続いており、画面や名称は変わることがあります。最新の状況は公式情報(Microsoft Learn)もあわせてご確認ください。

※ 掲載している画面は、操作中に撮影しました。構成や図解の一部は、AI と壁打ちしながら作成しています。

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