“4行の指示書”だけで、まとめ質問に出典つきで答えるAI|Copilot Studioの新オーケストレーターを試してみた

Power Automate 実践・Tips
📝 実際に Copilot Studio を触って検証し、スクショを撮りながら気づいたことをまとめた記録です。
機能・画面・料金は更新が続きます。
最新の正確な情報は Microsoft 公式(Microsoft Learn) をご確認ください。
この記事は、筆者が実際に Copilot Studio で作った AI を試しながら、気になったポイントを AI と壁打ち(相談)しつつまとめた記録です。
「なぜこう動くのか」を、実際の画面で追いかけていきます。

前回、Copilot Studio で「質問に答える受付 AI」を作りました。
今回は、その AI に “まとめて3つ”の質問を一度に投げてみます

おどろいたのは、こちらが書いたのは指示文4行だけなのに、AI が自分で質問を分解し、必要な情報を調べて、出典つきで答えたこと。
「会話の台本(分岐)」は1つも作っていません。

この「AI が自分で段取りを組む」しくみ=新オーケストレーターを、実際のやり取りで見ていきます。

Copilot Studioの新オーケストレーターの概念図
▲ 今回のポイント。渡した4行から、AI が自分で段取りして答えるまで

 

いまここ

14行の指示書
23つ質問する
3なぜ動くのか
4もっと正確に

用意したのは「4行の指示書」だけ

この節で分かること

実際に使った指示文をそのまま見ます。
読み終えるとこうなる

短い指示でも動く、という前提が分かります。

今回テストする AI に与えた指示(Instructions)は、これだけです。
むずかしい設定はしていません。

📝 与えた指示文(4行)

あなたは「PA45」という Power Automate 勉強会の受付エージェントです。
参加者からの質問に日本語で丁寧に答えます。
PA45 は毎月開催・参加無料・初心者歓迎のオンライン勉強会です。
わからないことは正直に「わからない」と答え、推測で断言しません。

🖥️ 実際の画面

Copilot Studioの指示文を入れた作成画面

① この4行だけ
あとは既定のまま
▲ 与えたのはこの4行と、既定のまま(右側の道具はいじっていない)

💡 「PA45」とは?

この記事に出てくる PA45 は、筆者が運営している「Power Automate を45分で学ぶ、無料のオンライン勉強会」です(毎週木曜の夜・初心者歓迎)。
今回はこの勉強会の受付 AI を題材にしています。

 

難しい設定はしていなくて、指示は本当に4行だけです。
昔のように会話の流れを全部作り込まなくても動くのが、新しいところかなと思います。
いまここ

1✓ 4行の指示書
23つ質問する
3なぜ動くのか
4もっと正確に

まとめて”3つ”質問してみた

この節で分かること

複数の質問をまとめて投げた結果を見ます。
読み終えるとこうなる

出典つきで答える様子を確認できます。

わざと意地悪をして、1つのメッセージに3つの用件を詰め込んで送ってみます。

初参加を考えています。
PA45 がどんな会か教えて。
あと、まったく触ったことがなくても大丈夫か、参加前に準備しておくことも合わせて教えて。

ふつうのチャットボットなら「どれか1つ」しか拾えなさそうな質問です。
さて、どうなったか。

AI は、まず”段取り”を組んだ

答えを返す前に、AI 自身が「ユーザーは3つ聞いている」と気づき、何をどの順で調べるかを決めていました。
その思考の様子が、画面にそのまま出ました。

これは編集画面(Build)のタブを「Preview」に切り替えて、右側のチャットに質問を入れたときの様子です。

🖥️ 実際の画面

Copilot Studioが回答前に段取りを組んでいる様子

AIが自分で段取り中
▲ 回答の前に、質問を3つに分解し「何を調べるか」を自分で段取りしている
くり返しますが、会話の分岐(トピック)は1つも作っていません
それでも「3つ聞かれている」と理解し、調べる順番まで自分で決めています。
ここが新オーケストレーターの一番の見どころです。

そして、出典つきで整理して答えた

段取りのあと、返ってきた答えがこちらです。
3つの用件が見出しに分かれ、表で整理され、右上には出典番号①まで付いていました。

🖥️ 実際の画面

Copilot Studioエージェントが整理して回答している画面

見出しに整理+出典①つき
▲ 3つの用件が見出しで整理され、表つき・出典つきで返ってきた

指示文には「毎週木曜」や「connpass で申込」とは書いていません。
それでも正しく答えられたのは、AI がナレッジ(今回は Web 検索)を自分で調べて補ったからです。
しかも、どこを参照したかを出典で示してくれました。

 

3つまとめて聞いても、ちゃんと分けて答えて出典まで付けてくれました。
ここは自分でも試してみると驚くところだと思います。
いまここ

1✓ 4行の指示書
2✓ 3つ質問する
3なぜ動くのか
4もっと正確に

なぜ4行で動くの?── 昔の”台本方式”との違い

この節で分かること

昔の台本方式との違いを整理します。
読み終えるとこうなる

何が自動で補われているのかが分かります。

少し前まで、この手のボットは「トピック」という会話の分岐を、人間が1つずつ設計するのが当たり前でした。
今は、その考え方が大きく変わっています。

🎭 これまで:台本(トピック)方式会話の分岐を人がぜんぶ設計。
台本にない質問は「わかりません」。
質問が増えるたびに分岐を追加・修正…と手間が増える。
🧠 これから:新オーケストレーター渡すのは指示文(ゴール)と道具だけ。
複数の質問も自分で分解し、必要なら調べて、順に答える。
分岐の設計そのものが不要。
ざっくり言うと、「何を答えるか」は指示文で教え、「どう段取りするか」は AI に任せる、という分担です。
だから、指示文4行でも複雑な質問に対応できました。

 

いまここ

1✓ 4行の指示書
2✓ 3つ質問する
3✓ なぜ動くのか
4もっと正確に

もっと賢く・正確にするには(ナレッジを足す)

この節で分かること

ナレッジを足したときの変化を見ます。
読み終えるとこうなる

精度を上げる手が1つ増えます。

今回のナレッジは「Web 検索」だけでした。
そのため、社内固有の情報は一般論になってしまうことがあります。

「うちの規程や手順書に沿って答えてほしい」という場合は、右パネルの Knowledge(ナレッジ) に、SharePoint やファイルを追加します。
すると、その資料を根拠に、出典つきで答えてくれるようになります。

この一手を加えると、「社内の”よくある質問”に自動で答える AI」に、大きく近づきます。

 

ナレッジを足すと、答えの精度が一段上がります。
指示を増やすより、読ませる資料を足すほうが効くことが多い印象です。
ここまで完了

1✓ 4行の指示書
2✓ 3つ質問する
3✓ なぜ動くのか
4✓ もっと正確に

まとめ

今回わかったのは、次のことです。

  • 指示文4行だけでも、まとめて聞いた3つの質問にちゃんと答えられた
  • 会話の台本(トピック)を作らなくても、AI が自分で質問を分解して段取りを組む
  • 必要な情報は自分で調べ、しかも出典つきで示してくれる
  • 社内の正確な回答をさせたいなら、ナレッジに社内文書を足す

「作りたいことを文章で書くだけ」で、ここまで動く。
むずかしい分岐設計を覚えなくても、複雑な質問に対応できる。
これが今の Copilot Studio の手ざわりです。

📋 この記事で学んだこと

 

次回のPA45で、続きを一緒に作りませんか

PA45 では、こうした「45分でひとつ作る・試す」ハンズオンを、毎週木曜の夜にオンライン無料でやっています。
一人で詰まりがちなところも、その場で質問しながら進められます。

🙌 こういうのを、毎週みんなで試しています

PA45は知識ゼロ・見るだけ参加も大歓迎です。
次回もまた、ひとつ新しいものを一緒にさわります。
お申し込みは下のボタンから(無料)。

次回のPA45に申し込む(無料)毎週木曜の夜・オンライン・参加無料/途中入退室OK・見るだけ参加も歓迎です

過去回のまとめや、PA45がどんな勉強会かは PA45の紹介ページ にまとめています。
また次回、一緒に「できた!」を作りましょう。

▶ 動きは動画で見るのが早いです

エージェントの作り方や実演は、PA45の各回をYouTubeにアーカイブしています。

PA45のYouTubeチャンネルを見る

※ 本記事は公開日時点の情報をもとに、筆者が実際に学んで試した内容を整理しました。Copilot Studio の画面や仕様は更新されることがあるため、最新の状況は公式情報(Microsoft Learn)もあわせてご確認ください。画面の項目名・挙動は実機(Copilot Studio)で確認しています。

※ 本記事の構成や図解の一部は、AI と壁打ちしながら作成しています。

\ 最新情報をチェック /

💌

最新のPower Automate Tipsを毎日チェック

1枚スライドで関数・概念をわかりやすく解説しています。

𝅧 @isamu_Automate をフォロー →

PA45 — 45分でPower Automateを一緒に学ぼう

毎週木曜夜・オンライン・無料のハンズオン講座。初心者歓迎。

次回PA45に参加する →

コメント

PAGE TOP