会話するAIに“手”を持たせる|Copilot Studioでエージェントにフローをつないで作業をさせる

CopilotStudio
📝 実際に Copilot Studio を触って検証し、スクショを撮りながら気づいたことをまとめた記録です。
機能・画面・料金は更新が続きます。
最新の正確な情報は Microsoft 公式(Microsoft Learn) をご確認ください。
Copilot Studio のエージェントは、質問に答えるだけでなく、「フロー」を持たせると記録や通知といった実際の作業までできます。
この備忘録は、案内役のエージェントに「届いた質問を Excel に記録するフロー」を持たせたときの、作り方の記録です。
新しいエージェントフローの作り方と、作る前に押さえておく仕様をまとめました。

案内役のエージェントに、受講生から届いた質問を Excel に残す仕事をさせたい、と考えていました。
会話で答えるところまではできていたので、そこに「手を動かす」部分を足す、という作業です。

この記事では、①フローとは何か ②新しいエージェントフローの作り方 ③中身(Excelに記録)④公開して道具として接続する ⑤動かしてみる、の順にまとめます。

エージェントに“手”を持たせるまでの流れ

フローを作る
(エージェントから呼ばれる)

中身を作る
(Excelに1行記録)

公開して
道具として接続

会話中に
エージェントが自動で実行

 

いまここ

1フローは手
2フローを作る
3中身を作る
4公開して接続
5動かす

① フローは、エージェントの“手”

この節で分かること

フローがエージェントの手にあたる、という位置づけを確認します。
読み終えるとこうなる

なぜ必要かが分かります。

エージェントの会話が「口」だとすると、フローは「手」です。
口だけでは答えるところで止まりますが、手があると、その内容を記録したり、メールを送ったりできます。

▲ 会話(口)で受けて、フロー(手)で作業する。この2つを組み合わせる

 

フローは、エージェントに持たせる「手」です。
会話で受け取った内容を、実際の作業につなげる部分になります。
いまここ

1✓ フローは手
2フローを作る
3中身を作る
4公開して接続
5動かす

② 新しいエージェントフローを作る

この節ですること

エージェントフローを新しく作ります。
終わるとこうなる

空のフローができます。

まず、どの画面から始めるかです。
Copilot Studio(copilotstudio.microsoft.com)にサインインした状態から始めます。
エージェントの中ではなく、画面いちばん外側の左メニューに「ワークフロー(Workflows)」があります。

エージェントフローを作る画面まで

Copilot Studioを開く

左メニューの
「ワークフロー」

新しいワークフローを作成

トリガーで
「Recurrence」等を選ぶ

左メニューの「ワークフロー」から新規作成します。
まず決めるのは、何をきっかけに動くか(トリガー)です。
今回はエージェントから呼ばれて動いてほしいので、「When an agent calls the workflow(エージェントから呼ばれる)」を選びます。

これを選ぶと、フローは最初から2つのまとまりに分かれました。
エージェントから呼ばれる入口と、結果をエージェントに返す出口です。

実際の画面
▲ トリガーを「エージェントから呼ばれる」にすると、左の入口(When an agent calls the flow)と、右の出口(Respond to the agent)が自動で並ぶ。入力を受け取って処理し、エージェントに返す往復の形になる

入口のノード(When an agent calls…)をクリックすると、右側に設定パネルが開きます。
ここで入力を足します。

入力エージェントから渡してもらう値を決める
  1. 右パネルの 「Add an input」で入力を1つ追加する
  2. 型は Text(文字列)、名前は「質問」にする
  3. 説明の欄に「受講生から届いた質問の文章」と書く

※ 入力の「説明」は書いておく

入力の名前の横に、説明を書く欄があります。
ここを書いておくと、エージェントが「この入力に何を渡せばいいか」を判断しやすくなります。
空でも動きましたが、説明を入れておくほうが発火が安定しました。

 

いまここ

1✓ フローは手
2✓ フローを作る
3中身を作る
4公開して接続
5動かす

③ 中身:Excelに1行記録する

この節ですること

Excelに1行足す処理を組みます。
終わるとこうなる

フローが単体で動く状態になります。
🖥️ 実際の画面
▲ フロー内で「+」を押すと出る Add メニュー。Variable・Function・スコープなどの部品や、M365 Copilot・Agent などの AI ノード、コネクタ(Excel など)をここから選んで積み上げる

入口のあとに、Excel の「表に行を追加」を足します。
ここで、記録先の Excel ファイルとテーブルを指定します。

実際の画面
▲ 「表に行を追加」の設定。場所=OneDrive for Business、ファイル=記録用のExcel、テーブル=記録先の表、を順に選ぶ
つまずき1:似た名前のアクションを取り違えるExcel には名前のよく似たアクションがいくつもあります。
今回ほしいのは「表に行を追加」ですが、最初にうっかり「表にキー列を追加」(=表に列を足す別物)を選んでいました。行を足すのか、列を足すのかを、名前でよく確かめます。
つまずき2:ファイルの置き場所とアカウントを合わせる「場所」の初期値が SharePoint サイトのままだと、OneDrive に置いたファイルが一覧に出てきません
フローが使う接続のアカウントと、ファイルを置いた場所のアカウントは一致している必要があります。
今回は「OneDrive for Business」に変えて、そのアカウントの OneDrive に置いた Excel を選びました。

最後に、追加する行の各列に何を入れるかを決めます。
日時の列には現在時刻を出す関数を、質問の列には入口で受け取った「質問」(前のステップの値)を入れます。

つまずき3:関数と「前のステップの値」を取り違える各列の入力欄には、関数を書く(数式)ボタンと、前のステップの値を選ぶ(動的コンテンツ)ボタンがあります。
日時は「関数」、質問は「前のステップの値」ですが、これを取り違えると、日時の欄に質問が入る、といったズレが起きます。
実際に一度やりました。

 

いまここ

1✓ フローは手
2✓ フローを作る
3✓ 中身を作る
4公開して接続
5動かす

④ 公開して、エージェントに“道具”として接続する

この節ですること

公開してから、道具として接続します。
終わるとこうなる

エージェントの一覧に並びます。

フローを公開したら、いったんフロー編集を離れ、エージェントの編集画面(Build)に戻ります。
右パネルの Tools が、このフローを道具として足す場所です。

フローができたら、先に公開(Publish)します。
公開していないフローは、エージェントの道具として選べませんでした。
チャネルや取り次ぎと同じで、公開していないものは使えないという形になっていました。

公開したら、エージェントの右パネルの Tools からこのフローを選んで接続します。
そして、Description(説明)に「いつ使うか」を書きます

実際の画面
▲ 接続したフローの設定。Description に「受講生から質問を受け取ったら記録する。質問のたびに使う」と書いておく。この説明が、エージェントが道具を使うかどうかの判断材料になる
この Description が、道具を発火させる引き金です。「こういうときに、この道具を使う」と書いておくと、エージェントが会話の中で自分で判断して呼び出します。
線でつなぐのではなく、日本語で使いどころを説明しておく、という作り方です。

 

フローは公開しないと、ツールの一覧に出てきません。
私は公開を忘れて、なぜ出ないのか少し探しました。
いまここ

1✓ フローは手
2✓ フローを作る
3✓ 中身を作る
4✓ 公開して接続
5動かす

⑤ 動かしてみる

この節ですること

会話から呼び出して、記録されるかを見ます。
終わるとこうなる

会話 から 処理 までが1本でつながります。

エージェントの Preview で質問を送ると、エージェントが会話で答えつつ、裏で「質問を記録する」フローを呼び、Excel に1行増えます。
会話(口)と作業(手)がつながった状態です。

 

会話から呼び出して記録まで通ると、会話と作業が1本でつながります。
ここまで来ると仕組みが腹落ちすると思います。
ここまで完了

1✓ フローは手
2✓ フローを作る
3✓ 中身を作る
4✓ 公開して接続
5✓ 動かす

まとめ

会話するだけのエージェントに、フローという「手」を足すと、記録や通知といった作業までこなせるようになります。

  • フロー=エージェントの手。
    会話(口)と組み合わせる
  • トリガーは「エージェントから呼ばれる」。
    入口と出口の往復の形になる
  • 中身は例えばExcelに1行追加。
    似た名前・置き場所・関数と値の取り違えに注意
  • 公開してから道具として接続し、Descriptionに「いつ使うか」を書く
  • 実行するとクレジットを使うので、料金の仕組みは把握しておく

作ってみると、いちばんの肝は「Descriptionにいつ使うかを書く」ところでした。
ここを日本語で書いておくだけで、あとはエージェントが場面を見て自分で道具を使ってくれます。

※ 本記事は公開日時点の情報をもとに、筆者が実際に作って試した内容を整理しました。Copilot Studio は更新が続いており、画面や名称は変わることがあります。最新の状況は公式情報(Microsoft Learn)もあわせてご確認ください。

※ 掲載している画面は、操作中に撮っました。構成や図解の一部は、AI と壁打ちしながら作成しています。

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