工程の中にAIと“人の承認”を組み込む|Copilot Studioの新しいワークフロー体験を試した

CopilotStudio
Copilot Studio の「新しいワークフロー体験」を実際に触った記録です。
案内役とは別に「申込の受付」というワークフローを作り、Start → AIで内容を整理 → 人が承認という骨組みを1枚のキャンバスに組みました。
Power Automate のフロー単体には無いノードが目玉です。
実行にはクレジットが要るため、今回は組み立て(ビルド)までの記録です。

これまで、会話で答える・資料を読ませる・道具で作業させる・フローで手を動かす・ファイルを作らせる・画面を操作させる、と順に試してきました。
今回は新しいワークフロー体験で、AIノードや人の承認を1枚のキャンバスに並べて自動化を組みます。

この記事では、①フロー単体との違い ②新しいキャンバスとノード ③AIで整理する ④人の承認を挟む ⑤完成した骨組み、の順にまとめます。

 

いまここ

1フロー単体との違い
2新しいキャンバス
3AIで整理する
4人の承認を挟む
5完成した骨組み

① フロー単体(PA45)との違い

この節で分かること

PA45で扱うフロー単体との違いを確認します。
読み終えるとこうなる

何が新しいのかが分かります。

Power Automate のフロー単体は、決まった手順を実行するのが得意です。
トリガーで動き出し、アクションを順に流す。
予測しやすく安定しています。
新しいワークフロー体験は、その1枚のキャンバスにAIノードや「人の承認」まで置けるのが違いです。

▲ フロー単体は決まった手順を実行する。新しいワークフロー体験は、AIノードや人の承認も1枚のキャンバスに組み込める

「決まった作業」だけでなく、途中でAIに判断や整理をさせたり、人にひと目チェックさせたりを工程に混ぜられる、という位置づけです。

 

PA45で扱うフロー単体と、何が新しいのかをまず押さえました。
人の承認やAIノードが挟めるのが、今回の新しいところです。
いまここ

1✓ フロー単体との違い
2新しいキャンバス
3AIで整理する
4人の承認を挟む
5完成した骨組み

② 新しいキャンバスとノード

この節で分かること

新しいキャンバスとノードを見ます。
読み終えるとこうなる

画面の見方が分かります。

左メニューの「ワークフロー」から新規作成すると、1枚のキャンバスが開きます。
左の追加メニューに並ぶノードを見ると、フロー単体には無いものが並んでいました。

実際の画面
▲ 新しいワークフローのキャンバス。左の追加メニューに Agent・Classify・M365 Copilot・Human review など、AI系や人の承認のノードが並ぶ
  • Agent:既存のエージェントを工程の中に埋め込む
  • Classify:内容をAIで分類する
  • M365 Copilot:AIで要約・整理する
  • Human review:人の承認を挟む
キャンバスを開いた時点で、クレジットの注意が出る新しいワークフローは、開いてすぐ「クレジットの上限に達している。
公開すると、クレジットを足すまで実行されない」
という注意が出ました。
組み立て(ビルド)自体は無料でできますが、公開して実行するとクレジットを消費します。
今回はビルドまでで止めています。

実際の画面

新しいワークフローを開いた直後。上部に You've reached your credit limit が出ていた
▲ 新しいワークフローを開いた直後。上部に You’ve reached your credit limit が出ていた

 

いまここ

1✓ フロー単体との違い
2✓ 新しいキャンバス
3AIで整理する
4人の承認を挟む
5完成した骨組み

③ AIで整理する(M365 Copilotノード)

この節ですること

M365 Copilot ノードで内容を整理させます。
終わるとこうなる

AIが工程の一部になります。

最初のノードに M365 Copilot を置きました。
ここで、申込内容をAIに整理させます。
設定の Message 欄に、やってほしいことを自然言語で書きます。

実際の画面
▲ M365 Copilotノード。Message欄に「申込内容を氏名・希望回・連絡先に整理して」と指示を書く
受講生から届いた申込内容を読み、氏名・希望する回・連絡先の3点に整理して、担当者が確認しやすい短い日本語のまとめを作ってください。

※ Time Zone の初期値は気にしなくてよい

詳細設定に Time Zone が America/New_York で入っていましたが、内容の整理には影響しませんでした。

 

工程の途中でAIに整理させられます。
全部を人がやらなくてよくなる、その一部をAIに任せるイメージです。
いまここ

1✓ フロー単体との違い
2✓ 新しいキャンバス
3✓ AIで整理する
4人の承認を挟む
5完成した骨組み

④ 人の承認を挟む(Human review)

この節ですること

人の承認を挟みます。
終わるとこうなる

止めて人が判断する形ができます。

次に置いたのが、この体験の目玉「Human review(人の承認)」です。
AIが整理した内容を、人がひと目見て承認してから先へ進める、という工程を1ノードで表せます。

実際の画面

追加メニューで Human と検索。Human review はいちばん上に出ます
▲ 追加メニューで Human と検索。Human review はいちばん上に出ます

このノードは、まず接続(コネクタの接続)を作る必要がありました。

実際の画面
▲ Human review の接続作成。Microsoft の Premium コネクタで、表示名と認証タイプを決めて作成する

※ Human review は Premium コネクタ

接続作成の画面に「Premium」と表示されていました。
標準ライセンスの範囲を超える扱いの機能がある、ということです。
料金・ライセンスの前提として頭に入れておくところです。

接続ができると、承認まわりの項目が出てきます。

実際の画面
▲ Human review の設定項目。タイトル・メッセージ・承認者(Assigned to)・届け先チャネル(Outlook)・承認者が答える入力欄(Inputs)
必須項目人の承認に必要な設定
  1. Title / Message:承認者に見せるタイトルと本文(AIの整理結果を差し込める)
  2. Assigned to:承認する人
  3. Channel:届け先(既定は Outlook)
  4. Inputs:承認者が答える欄を最低1つ(未設定だとエラー)

Inputs の型は、Text・Yes/No・Email・Number・Date から選べました。
今回は「この申込を承認しますか」を Yes/No で用意しました。

実際の画面
▲ 承認者が答える入力の型。Text/Yes-No/Email/Number/Date から選ぶ

実際の画面

Inputs に Yes/No 型を1つ。ラベルは「この申込を承認しますか」
▲ Inputs に Yes/No 型を1つ。ラベルは「この申込を承認しますか」

決まった作業だけでなく、「ここは人が見てから進める」を工程に組み込めるのが、この体験のいちばんの違いだと感じました。
AIに任せる所と、人が押さえる所を、1枚の中で分けられます。

 

止めて人が判断する、というステップを工程に組み込めます。
自動と手動のいいとこ取りができる感じでした。
いまここ

1✓ フロー単体との違い
2✓ 新しいキャンバス
3✓ AIで整理する
4✓ 人の承認を挟む
5完成した骨組み

⑤ 完成した骨組み

この節で分かること

組み上がった骨組みを見ます。
読み終えるとこうなる

全体像がつかめます。

Start(申込を受ける)→ M365 Copilot(AIで整理)→ Human review(人が承認)、という3つのまとまりで骨組みができました。

▲ 組んだ骨組み。申込を受け、AIが内容を整理し、人が確認して承認する、という流れを1枚に並べた
実際の画面
▲ 完成したワークフロー。Start → M365 Copilot → Human review が縦に並ぶ。右は Human review の設定

ここまでが組み立て(ビルド)です。
実行するとクレジットを消費するため、今回は動かすところまでは進めていません。

 

ここまで完了

1✓ フロー単体との違い
2✓ 新しいキャンバス
3✓ AIで整理する
4✓ 人の承認を挟む
5✓ 完成した骨組み

まとめ

触ってみて分かったことを整理します。

  • 新しいノードが目玉:Agent・Classify・M365 Copilot・Human review など、フロー単体には無いものが並ぶ
  • 人の承認を工程に組める:AIに任せる所と、人が押さえる所を1枚で分けられる
  • Human review は Premium コネクタ:接続作成が要る。
    ライセンスの前提に注意
  • クレジットに注意:ビルドは無料。
    公開して実行すると消費する
  • 入力の型:承認者が答える欄は Text/Yes-No/Email などから選ぶ

フロー単体の「決まった手順」に、AIの整理と人の承認を足せるのが新しいところでした。
いきなり全部を自動で流さず、要所に人のチェックを挟めるのは、実務で任せるうえで安心できる作りだと感じています。

※ 本記事は公開日時点の情報をもとに、筆者が実際に試した内容を整理しました。
Copilot Studio は更新が続いており、画面や名称、提供状況は変わることがあります。
最新の状況は公式情報(Microsoft Learn)もあわせてご確認ください。

※ 掲載している画面は、操作中に撮りました。
構成や図解の一部は、AI と壁打ちしながら作成しています。

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