【Vol.29】Power Automate:if()関数で条件分岐をシンプルに書く

Power Automate 実践・Tips
★☆☆ 入門
⏱ 5分で読める
🎯 条件分岐

Power Automateで「条件によって値を変えたい」というだけのシンプルなケースに、Condition(条件)アクションを使っていませんか?

値の切り替えだけなら、if() 関数1行で書けます。
「Conditionアクションを使うほどでもない小さな分岐」にぴったりのツールです。

今回は if() の書き方と使いどころを整理します。

Conditionアクション vs if()関数

どっちを使う?

❌ Conditionアクション(フローが長くなる)

[ステップ1] → [条件分岐アクション] → trueなら [ステップ2a]
→ falseなら [ステップ2b]

✅ if()関数(1行で完結)

if(equals(変数, ''), '未設定', 変数) ← これだけ!

📌 使い分けの基準

値を変えるだけif() 関数
処理の流れを分岐させたい条件分岐アクション
nullチェックも必要coalesce と組み合わせる

if() の動き
条件式を評価

Yes
trueの値を返す ✓

No
falseの値を返す ✓

if()関数の基本構文

書き方はとてもシンプルです。

if(
  条件式,          ← equals() / greater() などで判定
  trueのときの値,  ← 条件が成立したときに返る値
  falseのときの値  ← 条件が成立しないときに返る値
)
最初は難しく感じるかもしれませんが、使い方のパターンを覚えてしまえばあとはコピペで応用できます。

具体例①:曜日を日本語に変換

今日が土日かどうかを判定して「休日」か「平日」かを返す例です。

if(
  or(equals(dayOfWeek(utcNow()), 0), equals(dayOfWeek(utcNow()), 6)),
  '休日',   ← 土日(0=日曜 / 6=土曜)のとき
  '平日'    ← それ以外のとき
)

dayOfWeek() は日曜=0・土曜=6 を返します。
or() で「どちらかが true なら」という条件にして、土日なら「休日」を返しています。

具体例②:空文字チェック

変数の設定で変数を使う場面では、空かどうかのチェックがよく必要になります。

if(
  equals(variables('myVar'), ''),  ← 空文字かどうかを確認
  '未設定',                         ← 空のとき
  variables('myVar')               ← 値があるときはそのまま返す
)

variables() が空文字なら「未設定」を、値があればそのまま返します。
ただし null チェックには向いていないため、null が入る可能性がある場合は coalesce と組み合わせて使いましょう。

具体例③:ステータスの変換

boolean(true/false)の変数を、日本語のラベルに変換したいケースです。

if(
  equals(variables('approved'), true),
  '承認',   ← approved が true のとき
  '未承認'  ← approved が false のとき
)

承認フラグが true なら「承認」、false なら「未承認」を返します。
Teams への通知やメール件名を動的に変えるときに特に便利です。

if()を「作成(Compose)」アクションで使う

if() 関数は「作成アクション」の式として書くのがおすすめです。

  1. 「作成」アクションを追加
  2. 入力欄の式エディターif() を記述
  3. 後続アクションから outputs()('Compose') で結果を参照

Conditionアクションを追加するよりフローがスッキリします。
後続アクションでは outputs('Compose') で結果を参照できます。

💡 実務でのコツ

2段階以上のネスト(if() の中に if())は可読性が落ちます。
複雑になってきたら Condition アクションへの切り替えを検討してください。

また、nullチェックが必要な場面では coalesce と組み合わせると安全です。

Conditionアクションを1行に置き換えられた瞬間、フローがすっきりして気持ちいいですよ。

まとめ

今回は Power Automate の if() 関数について解説しました。

📋 この記事で学んだこと

if() はシンプルながら使いどころをおさえると、フローが格段に読みやすくなります。
小さな分岐には積極的に使ってみてください。

→ 次に読む記事:「【Vol.30】Power Automate:空欄のせいでフローが止まる問題を coalesce で解決する

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