今回はPowerAutomateの「文字列変数に追加」アクションについて、
業務に役立つ具体的なサンプルフローを作成しながら解説していきます。
👇️今回はこのアクション

本記事では「文字列変数に追加」アクションを活用し、申請データを1つの文字列にまとめてメール通知するフローを紹介します。
フローの目的
このフローは、毎日定時に申請データを自動で集計し、担当者にメールで通知することを目的としています。
複数の申請情報を1つの文字列にまとめることで、見やすく、効率的な報告が可能になります。
具体的には以下のような処理を行います:
- SharePointなどに登録された申請データを取得
- 1件ずつ整形して文字列に追加
- まとめた文字列をメール本文として送信
業務上のメリット
今回のフローを使うことで以下のようなメリットがあります。
メリット | 内容 |
---|---|
時間の節約 | 毎日の手動集計やメール作成が不要になります |
情報の整理 | 申請内容が1つのメールにまとまり、確認が簡単になります |
業務の見える化 | 担当者が毎日申請状況を把握できるようになります |
自動化 | 一度作れば、毎日自動で処理されるため、運用が安定します |
今回のフローの全体図
ステップ①:新しいフローの作成
- Power Automateにアクセス
- 左メニューから「作成」をクリック
- 「自動化されたクラウド フロー」を選択
- フロー名を入力(例:「申請データまとめ通知」)
- トリガーに「スケジュール」を選択
- 繰り返し間隔:1日
- 時刻:09:15(日本時間)
ステップ②:変数の初期化
- 「新しいステップ」をクリック
- アクション検索で「変数の初期化」を選択
- 設定内容:
- 名前:
まとめ文字列
- 種類:
文字列
- 値:空欄(初期値なし)
- 名前:
📌 目的:申請データを1つの文字列にまとめるための空の変数を用意します。
ステップ③:申請データの取得
- 「新しいステップ」をクリック
- 「SharePoint」→「複数の項目を取得」を選択
- 設定内容:
- サイトアドレス:対象のサイトを選択
- リスト名:申請データが格納されているリストを選択
📌 目的:まとめる対象のデータを取得します。
ステップ④:それぞれに適用する
- 「新しいステップ」をクリック
- 「それぞれに適用する(各アイテムに対して繰り返し)」を選択
- 「値」フィールドに、前ステップの「アイテムの取得」の出力を指定
📌 目的:取得した申請データを1件ずつ処理します。
参照しているSPOリストは以下の通り
ステップ⑤:「文字列変数に追加」アクション
-
- Apply to eachの中に「新しいステップ」を追加
- 「文字列変数に追加」を選択
- 設定内容:
- 変数名:
まとめ文字列
- 値:
- 変数名:
📌 目的:1件ずつ申請情報を整形して、まとめ文字列に追加します。
concat(‘申請者: ‘,items(‘それぞれに適用する’)?[‘field_1’], ‘、金額: ‘, items(‘それぞれに適用する’)?[‘field_3’], ‘円<br>’)

field_1 field_3 はSPOリスト列名の内部名です。
field_1 → 列:営業担当者
field_3 → 列:売上金額
上記の通りで対応しています。
間違いやすいので要注意です。
アクションの中身は以下の通り。
関数の意味:

concat()という関数がでてきたので、補足説明しておきますね
concat()
:文字列を結合する関数items('それぞれに適用する')?['field_1']
:現在のアイテムの申請者<br> 改行コード(メール本文で改行されて表示されるので見やすい)
ステップ⑥:メール送信
- Apply to eachの外に「新しいステップ」を追加
- 「メールの送信(V2)」を選択(Outlookなど)
- 設定内容:
- 宛先:通知先のメールアドレス
- 件名:例「本日の申請一覧」
- 本文:
まとめ文字列
変数を挿入
📌 目的:まとめた申請情報をメールで通知します。
ステップ⑦:保存とテスト
- フローを保存
- 「テスト」ボタンで動作確認
- メールが正しく送信されるか、内容が整っているか確認
以下の文面でメールが自動で届けば成功です!
以上終わりです!
業務効率化の一助になれば幸いです(^^)
コメント