Power Automate:変数を使ってあいさつメッセージを送る方法。変数の初期化と変数の設定。

今回は「temasであいさつメッセージを送るフロー」を通じて、PowerAuomateでの変数の使い方についてのメモです。

自分が学んだことをアウトプットし記録として残しておきます。

これからPowerAuomateを始める方の参考になりますように!

今回のサンプルフローを作ってみることで、変数の基本的な使い方の参考になれば幸いです。

以下のサイトから今回のサンプルフローZipファイルをダウンロードできます。

 

GitHub - Haru-PowerPlatform/-PA-SampleFlow: PowerAutomateで使えるサンプルフローを配布しています。ZipファイルをPowerAutomateにインポートして活用してご利用ください。またカスタマイズ方法も手順書として解説していますのでご参考まで。
PowerAutomateで使えるサンプルフローを配布しています。ZipファイルをPowerAutomateにインポートして活用してご利用ください。またカスタマイズ方法も手順書として解説していますのでご参考まで。 - Haru-PowerP...

 

フローの概要 : 変数を使ってあいさつメッセージを送る

今回のフローの全体図がこちら

 

このフローは手動トリガーで名前を入力すると、その名前を使って「こんにちは、〇〇さん!」というメッセージをTeamsに投稿します。

 

変数の初期化、設定、そしてTeamsへの投稿という3つのステップで構成されています。

1ステップずつ詳しく解説していきます。

 

ステップごとの解説

① 手動トリガーで名前を入力

フローは「ボタン」トリガーで開始され、ユーザーが名前を入力します。入力された値は text というキーで取得されます。

以下の赤四角に、挨拶したい相手の名前を入力します。

 

 

 

② 変数 userName を初期化

入力された名前を userName という変数に格納します。これにより、後続のアクションで名前を自由に使えるようになります。

 

「変数の初期化」は非常によく使う大事なアクションなので、少し深堀りします

 

② 変数 userName を初期化する — 詳細解説

Power Automateでは、変数の初期化は非常に重要なステップです。
ここでは、ユーザーがトリガーで入力した名前(text)を、userName という変数に格納しています。

 

📥 入力値の取得方法

ユーザーがボタンを押して入力した名前は、以下のような式で取得されます:

@triggerBody()?['text']

この式は、トリガー(=フローの開始点)で受け取ったデータの中からtext というキーの値を取り出しています。つまり、ユーザーが入力した名前そのものです。

 

“text”というキーの値の中に、あなたがトリガーで入力した「名前(挨拶する相手)」が格納されています。

 

変数の定義内容
  • 変数名: userName (変数の値を入れる箱の名前)
  • 型: string(文字列型) ※型は必ず指定します。
  • 値: @triggerBody()?['text'](ユーザー入力)(トリガーであなたが入力した値)

繰り返しになりますが、以下の赤四角に入力した値のことですね。

 

 

そして以下の「変数を初期化する」アクションを設定することで、
フローの後続ステップでは userName を使って、入力された名前を参照することができます。
 

 

 なぜ「変数の初期化」というアクションを入れるのか?

ここでこんな疑問がでてきませんか?

なんで「変数の初期化」というアクションを間にいれる必要があるの?

毎回、直接  @triggerBody()?[‘text’]  と記述すれば良くない??

 

確かに直接 @triggerBody()?['text'] を使ってもよさそうに見えますが、変数に格納することで以下のメリットがあります:

  • 可読性が向上: 後続のステップで userName と書くだけで済むため、式がシンプルになる。
    再利用性が高い: 同じ値を複数箇所で使う場合、変数にしておけば何度でも使える。
    保守性が高い: 将来的に入力形式が変わっても、変数の初期化部分だけ修正すれば済む。

 

僕も最初は疑問でした。。メリットがわかっていると、使ってみる気になりますよね

 

では少し脱線しましたが、フローの説明に戻ります。

 

 

③ あいさつメッセージ用の変数を初期化

次に あいさつメッセージ という変数を初期化します。

上の図の”値”の欄に、なにやら式が入っていますね。
次の段落で詳しく解説します。

 

④ あいさつメッセージを設定

この式の部分には、以下の関数を入力しています。

具体的には
concat('こんにちは、', userName, 'さん!') という式を使って、
あいさつ文を作成し、変数に格納します。

 

 

concat ??

 

🔤 concat 関数とは?

concat 関数は、複数の文字列をつなげて1つの文章にするための関数です。

  • concat は文字列を「つなげる」関数
  • カンマで区切って複数の文字列を指定
  • 変数や関数も中に入れられる

例えば

concat(‘こんにちは、’, ‘太郎’, ‘さん!’)

→こんにちは、太郎さん!

この様に文字をつなげて表示できます。

⑤ Teamsにメッセージを投稿

最後に、Flow botを使ってTeamsのチャットにあいさつメッセージを投稿します。投稿先は指定されたユーザー)です。

 

今回はテストなので「フローボットとチャットする」を選んで、宛先(Recipient)は自分のメールアドレスを入力しましょう。

 

 

まとめ

フローを作ってみることで、Power Automateの基本である「変数の使い方」と「Teams連携」を学ぶ参考になれば幸いです。

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